SEIKO「アストロン」の誰も知らない凄いコト!!

SEIKO アストロンの凄いコト  ■時計レビュー
■時計レビュー

SEIKOの主力商品となりつつある「アストロン」GPSソーラーウオッチですが、

ほとんどの人が知らない、凄いコトが有るんです。

それは、GPSウオッチのGPSがキーワードではないんです。

キーワードは消費電力なのです。

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「アストロン」の凄さのカギは消費電力

ソーラーウオッチの歴史は古く、充電効率や蓄電量は大きく進歩しています、

しかし、ソーラーウオッチは利用者の使用環境で充電効率や充電量が大きく変わる為、消費電力の大きなGPSウオッチには不向きでした。

GPSソーラーウオッチの消費電力

世界初SEIKOのGPSソーラーウオッチ「アストロン」が登場した2012年当時、SEIKOのGPSソーラーウオッチモジュールはソーラー電波ウオッチの約200倍もの消費電力だったのです、

なので、安定した電力確保が大きな問題となっていました。

スマートフォンなどの外部電源充電方式にすれば、簡単に消費電力問題は解決するのですがSEIKOはソーラー充電方式を諦める事はありませんでした。

それは、利用者の利便性を1番に考えた為に毎日充電するような外部電源充電方式を採用しなかったのです。

ブレイクスルーは超低消費電力

電力問題のブレイクスルーは、超低消費電力GPSモジュールの開発でした。

どうしても大きな電力を消費するGPS受信時の受信時間を極限まで短くしたり、受信不安定時は受信をキャンセルするなど受信処理の効率を最大限に上げて腕時計に搭載するのに最適なGPSモジュールを独自に開発した結果、当時の汎用GPSモジュールの約5分の1の省電力化に成功したのです。

増やすのでなく、減らしたのが成功

2012年発売当時、他社も含め汎用GPSモジュールは多数ありましたがSEIKOは汎用モジュールに合わせて電力供給量を上げる設計にしないで自社で超低消費電力のGPSモジュールを新開発したのが最大の成功のカギでした。

開発には相当苦労したと考えられます。充電池も新型リチウムイオン電池で制御するICも新ICが採用されています。

SEIKOのGPSソーラーウオッチ「アストロン」が世界初で発売出来たのは、従来のソーラー電波ウオッチの約200倍という消費電力問題を新開発の超低消費電力GPSモジュールで解決出来たからなのです。

腕時計でGPSを受信するのが難しいのでは無く電力消費を極限まで抑えた超低消費電力のGPSモジュール開発が難しかったのです。

最後に

このSEIKOのGPSモジュールへの考え方、開発成功があるからこそ現在の国内時計メーカーのGPSソーラーウオッチが有ると言ってもいいでしょう。

私は2012年発売当時、時計販売職をしていました。その時にお客様から「よくこんな腕時計みたいな小さな機械でGPS受信できますね!」って声を頂いていたのですが、

本当はGPS受信能力より超低消費電力がカギだったんです!

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