ピン方式の時計ベルト調整方法【写真解説】

ピン方式調整

腕時計で一般的なピン方式の調整方法を解説します。

説明書や時計雑誌にも載っていない、細かなポイントもすべて

写真付きで詳しく解説しています。

まず、最初に調整用の工具がそろっているか確認しましょう。
間に合わせの工具でも出来ますが、キズをつける可能性が高くなるのでおすすめ出来ません。

最後まで読んで、調整作業のイメージをつかんでから作業を開始してください。

*個人でのベルト調整は自己責任で行ってください。

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必要な工具

  • ピン抜き棒(3種類ほどのサイズ違いがあれば良い)
  • ハンマー(片側プラスチック製がおすすめ)
  • ピン抜き台(時計用万力は固定幅を調整出来るので、予算があればおすすめ)
  • 透明のビニール(小さな切れ端で良いです、作業が見えるように透明

ピン抜き用工具-1 工具は一例です

工具は予算があれば、良い工具をおすすめします。精度が高く確実な作業ができます

外すコマの決め方

外すコマの数とバランスを決める。

  • 偶数を外す場合は両側から同数外す。
  • 奇数を外す場合は6時側を多く外す。

「購入して未調整の場合」未調整の時計は、ベルトを手でつまみ大まかに外すコマ数を決めます。奇数を外すなら6時側を多く外します。

ベルトをつまんでコマをみる 手でつまんで外すコマを考える

「調整後の再調整をする場合」再調整の場合は時計とバックルが平行か6時側が短いバランスになるように調整します。

平行 説明あり6時側 短い 説明あり

調整コマについて

調整で外せるコマは矢印が刻印されているコマだけです、
それ以外は外せないので注意して下さい。

「矢印マークを確認」

調整可、不可コマ *矢印マーク以外は絶対に外さない   

矢印とピンの向きについて

矢印とピンの関係を理解しましょう。

*割りピンタイプとcリングタイプの見分け方は「時計ベルトの調整方式を見分けよう【写真解説】」で確認してください。

*ピンは必ず矢印方向に抜いて、戻すのは逆方向から入れる。

割りピンタイプ:「矢印と割りピンの向き」ピンを戻すときは、割れていない方を先に入れる。

割りピンの入れる方向 注意1 割りピンは向きに注意

割りピン 1 割りピンの形状

cリングタイプ「矢印とピンの向き」ピンを戻すときは、cリングタイプのピンには向きはありませんが、入れる方向は矢印方向の逆からです。コマの中のcリングとピンが噛み合い、ピンが固定される。

cリング戻す方向-1 ピンは向きは無いが、逆から入れる

cリング 組み込み 中でcリングがピンを固定している

1.ピン抜き台に固定する

固定台の穴の位置に注意して、なるべく動かないように固定します。

ここがポイント

  • ベルトを固定する時には、なるべく動かないように固定してください。(写真のピン抜き台はすき間の間隔が少しずつ違います)
  • 抜くピンの位置がピン抜き台にある穴の上になるように固定します。(抜くピン先を穴に逃がすため)
  • ベルトをビニールで挟んでセットする(ベルトが作業中にピン抜き台と擦れてキズ付くのを防ぐため)

1.「ビニールにピンを逃がす穴を開ける」大きめに穴を開けて良いです。

ビニールに穴をあける-1 大き目に開けましょう

2.「ピン抜き台に固定する」ピン抜き台の穴位置に注意して、キズ予防のビニールに挟んで固定。

ピン抜き台に固定-1 ビニールの穴と抜くピンを合わせる

2.ピン抜き棒で抜く

時計用のピン抜き棒は細く強度があるので確実な作業が可能です。ハンマーは片側がプラスチック製でキズをつけないようになっているタイプがおすすめです。

ここがポイント

  • ピン抜き棒のサイズに注意。(太すぎるピン抜き棒を使うと、抜けなくなるので注意してください)
  • cリングタイプは抜く途中で、少し細目のピン抜き棒に変える。(中のcリングにピン抜き棒がはまるのを防ぐ、下記に補足説明があります)
  • ハンマーで叩くときは、数回に分けて叩く。(1度で抜こうとしない、ピンの様子を見ながら叩く)

1.「ピン先に指先をそえて叩く」ハンマーで叩く時に、ピン先に指先をそえると安定します。

ピン先に指をそえる-1 ピン先に意識を集中する

2.「少しずつ数回に分けて叩く」ピンの抵抗を感じるように優しく叩いて下さい。硬く動かないようなら違うコマを試す。

数回に分けて叩く-1 ピンの抵抗を感じながら叩く

3.「ピンは完全に抜いてしまう」抜いたピンを拭き掃除をしてから戻せばサビ予防になります。

数回に分けて叩く-1 ピンをなくさない為に抜いてしまう

「cリング紛失に注意」ベルトを固定台から外す時に、コマからcリングが落下して紛失することが多いので、気をつけて外してください。

cリング 鉛筆と比較-1 cリングは非常に小さいので注意です

*cリングの補足説明細いピン抜き棒に変える理由は、中のcリングとピン抜き棒のサイズによってはcリングがピン抜き棒にキツくはまってしまい、ピン抜き棒が抜けなる場合があるためです。
変えるタイミングは途中で抵抗が少し変わった時ですが、分からなければ半分抜けたくらいで変えても良いです。

3.コマを外す

「1コマ外す」1コマ外すなら2コマ連続でピンを抜く。

  一コマ外す場合-1 1コマの場合は横のコマを外す

「2コマ外す」2コマ外すなら1コマとばして3コマ目のピンを抜く。

二コマ外す場合-1 2コマの場合は2コマ目を外す

4.ピンを戻す

必ず矢印方向の逆向きにピンを戻す、反対から入れると外れなくなるので注意してください。

ここがポイント

  • 最初は叩かず固定台で押し込む。(最初からハンマーで叩くと出でいるピンが長いので安定せずピンが曲ってしまう恐れがあります)
  • cリングタイプはコマの中にcリングを戻す。(コマの中にある穴に戻す、穴の大きさが違うので片方にしか入らない)
  • 最初は固定台などで軽く押し込む。(割りピンタイプはほとんど抵抗が無く入ります、cリングタイプはピンがcリングに届くまでは抵抗が無くcリングに当たると抵抗が強くなります)
  • ハンマーのプラスチック側でほぼ平らになるまで叩いて打ち込む。(ビニールをかけて、ほぼ平らになるまで打ち込むと、最後の調整作業がしやすくなります)
  • 最後にピン抜き棒で少し中まで打ち込む。(ピン先がズレないように指先をそえて打ち込みます)

最後に両方のピン先が同じバランスで打ち込まれているか確認してください。

*「cリングタイプのみ」cリングを戻す。

cリングを戻す 説明 コマ中に戻す、入る穴は片方のみ

1.「矢印の方向を確認する」必ず矢印の逆向きからピンを入れます。割りピンはピンの向きにも注意してください。

矢印の逆向きに入れる アップ-矢印 矢印方向を確認、逆方向から入れる

2.「固定台で押し込む」固定台でグッと押し込んでから、ピンを上にして固定する。

台で押し込む アップ 叩く前に、台で押し込む

3.「ギリギリまで叩きこむ」保護のビニールをかけて、ハンマーのプラスチック側でピンを叩きこみます。

平行まで叩き込む-1 ビニールをかけて、出ているピンを叩き込む

4.「ピン抜き棒で調整する」ピン先に指先をそえて叩き、ピンを調整します。

ピン先を調整する-1 ピン先に指先をそえて叩き込む

少し叩き込む アップ 少し中まで叩き込む

5.試着してみる

試着してしてみて、サイズとバランスを確認しましょう。

試着のポイント

  • 指一本くらい入るか?

時計 指一本サイズ 人差し指の指先が入るくらい

  • 手をついてみてキツすぎないか?

手をついて確認.。 手首に負担がかからないか確認

  • 時計が外を向いていないか?

時計のバランスを確認.。 バランスを確認する

理想のサイズ、バランスは個人の感じ方で大きく違う場合もあります。基本と違っても良いので、好みに合うように調整しましょう。

サイズやバランスの詳しい解説はこちら「時計ベルトのサイズとバランスを確認しよう!

最後に

  • 工具の適切な使い方や意味をしっかり理解してから作業をする。
  • 作業手順のイメージトレーニングをしておく。
  • ハンマーの力加減は優しく、数回に分けて叩く。
  • サイズとバランスを調整して、つけ心地の良い仕上がりを目指す。

これらに注意して、落ち着いて作業をしましょう。

調整作業中はこちら!

調整作業中に手順だけを確認しやすいように、細かな注意事項を省きスマートフォンなどでも見やすい「ピン方式のベルト調整かんたんマニュアル【写真メイン】」もご用意しています。
*別ページで開くので、見比べながら調整方法を確認できます。

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