2019年6月にSEIKOのプロスペックスから新しいダイバーズウォッチ「SBDC083」が発売されました。
それは『SUMO:スモウ』と呼ばれる人気ダイバーズウォッチのモデルチェンジ版なのですが、そのスモウを漫画のドラゴンボールで例えるならセルの完全体のような凄い進化をしました!
*ドラゴンボールを知らない人はゴメンナサイ…
特長としては、
- 精悍なフェイスになり上質感がアップ
- 70時間を誇るロングパワーリザーブ
- 厚さ12.9mmしかなくスタイリッシュ
などなど。
デザインがブラッシュアップされてマリーンマスターに負けないくらいの精悍なフェイスになり、ムーブメントもSEIKOの誇るスプリングドライブにも負けないロングパワーリザーブになり…、
本当にSEIKOダイバーズウォッチの良いところを全て取り込んでしまっています。
もはや完璧なダイバーズかも!?
ちょっと今回のモデルチェンジの内容が良すぎて驚いちゃいました!
今回の『SUMO』には、欠点が見当たらない!!
まずは新旧モデルそれぞれの主なスペックを比較をしてみたいと思います。
新モデル:SBDC083
出典:SEIKO
主な変更点(スペック比較) | ||
---|---|---|
新モデル | 旧モデル | |
パワーリザーブ | 70時間(6R35) | 50時間(6R15) |
ガラス | サファイアガラス | ハードレックス |
厚さ | 12.9mm | 13.3mm |
スペックアップした部分を簡単に比較しただけで「最高じゃん!」って思えるくらい、ツボを抑えたモデルチェンジとなっています。
■ 今回のモデルチェンジの良いところ
今回の新ムーブメント”6R35”は70時間のパワーリザーブとなり、土日2日間まったく時計を着けなくても月曜日にそのまま使えるくらい実用性がかなりアップされました。
世界的には80時間パワーリザーブの機械式時計がトレンドになっていますが、SEIKOの中価格帯のモデルでも肩を並べるくらいのスペックになったと言っていいでしょう。
さらにキズの心配のないサファイアガラス採用や、袖口に収まりやすい薄型になったことでスーツにも合わせやすくビジネスシーンでの使いやすさもアップしています。
今回のモデルチェンジでは、薄型になり実用性も上がった新ムーブ6R35が凄く効いています!
フェイスもハンサム、もはや完全体!
スペックだけでなく新旧のフェイスデザインの違いは一目瞭然!
ベースは同じなのですが、フォントやラインを繊細にしたことで全体的な見え方がまるで違っています。
ハッキリ言って「ベツモノ」と思えるくらい、新モデルは精悍な時計になっています!
旧.新.
出典:SEIKO
新モデルは、もうフェイスが旧モデルとまったく違います!
精悍になった理由は、
- 分針と秒針が長くなった(超重要!)
- 時分針のデザインがシャープになった
- ベゼルのフォントやドットが繊細に
■ 時・分・秒針が素晴らしい!
絶対に見て欲しいのは分針と秒針の長さです。
じつは旧モデルは分針と秒針の長さがちょっと短くて、文字盤のインデックスに微妙に届いていないんです…。
この針の短さは、私が時計販売していた頃も気になっていたのですが「お手頃価格のメカニカルダイバーズとしては許せる範囲でしょ」って思っていました。
が、
見比べててしまうと「針先がインデックスにしっかり届いている方が絶対に気持ちがイイ!!」ってなりますよね!!
それにシャープな形状にデザインされた時分針は認識性も高く、瞬時に時刻を判断しやすくなっているのが更にイイ!
今回の時分針のデザインは、格好良くて時刻も見やすくなって最高。
■ ベゼルデザインが繊細になった!
それにベゼルが繊細なデザインに変更されたのも特筆するポイント。
旧モデルまではベゼルのフォントが太かったので全体的にドッシリした印象になっていました。しかし今回のベゼルはフォントやライン・ドットが細目になっていて、時分針のデザインと絶妙に調和しています。
SEIKOのダイバーズウォッチはクセが強いデザインが多いのですが、このモデルはかなりハンサムなダイバーズとなっています。
モデルチェンジで躍動感と上品さを合わせ持つ綺麗なデザインになりました。
■ 全体像がとてもスッキリ!
出典:SEIKO
新デザインの精悍なフェイスやベゼルとなって、ケースからラグまでの艶めかしい曲面や逆スラントしたベゼルデザインと上手く調和してスッキリとした印象にさせています。
今までのスモウはややドタドタした”小結”って感じがしましたが、新モデルは凛々しくなって心技体が整った”横綱”という風格さえ感じられます。
とにかく上品で精悍な雰囲気がたまらない!!
新デザインの時分針やベゼルでスッキリした印象になり、かなりお洒落なダイバーズになりました!
グリーンカラーが本当の完全体か!?
もうヤバイ、かなりヤバイ!!
格好良すぎ!!
グリーンカラーがめちゃくちゃ上品で、精悍で、個性的で、大人っぽくて凄く満足感高そう!
これはもうSEIKOダイバーズの完全体と言ってもいいんじゃないでしょうか。
SBDC081
出典:SEIKO
個人的にこのグリーンが心に刺さっています!
ツイードのジャケットにぜひ合わせて楽しみたい!!夏ならベタなジーンズに白Tシャツってラフな感じにも良さそう。
着けるひとの年代を選ばず、お洒落なアクセントとして使いやすい絶品のカラーモデルです。
これイイね!!
40代50代の、ちょいお洒落したい男性に抜群の逸品。
でも、値段も昔のスモウじゃない…
でも一つだけ「これは厳しい…」と思うところがあります。
それは2万円以上も上がった価格設定と、コアショップ専用モデルという理由なのか値引き販売がされていないこと。
あのヨドバシカメラなどでも値引き販売されていません…。
個人的に旧モデルの販売価格をよく知っているだけに…気分的に割高感を感じてしまいます。
もちろん「SBDC083」のデザイン・スペック・使いやすさを考えると妥当な価格だと思うのですが、私の知っている「スモウ」って値段じゃありません。
でもそれくらい「スモウ」が進化したという証拠なのかもしれません。
あとがき
今回はデザインを変えただけでなく、新ムーブとなって海外モデルと比較しても負けないスペックと上質感のあるダイバーズへのイメージチェンジが良いですね!
たまにSEIKOのモデルチェンジはデザインとロゴが変わっただけなのに小売価格2万円アップとかしますからね(笑)
さいごに、
ダメなところとして価格上昇のことを書きましたが、逆に”お手頃価格のダイバーズ”という呪縛から外れたので良かったのかもしれません。
今回のスモウから”上品で高品質なスタンダードダイバーズ”という立ち位置になったと言っていいでしょう。
本当にダメなところが見つからない!
新モデルのスモウは以前のモデルと比べる対象ではありません、このスモウが完全体。
「イチオシ!」このひと言につきます。
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