【あなたの時計は着け心地・見やすさは大丈夫!?】
腕時計を購入してベルト調整をしてもらったけど、なんだかしっくりこない・文字盤が見にくいって人はいませんか!?
腕時計のベルト調整はサイズだけ合っていれば良いというワケではありません。ぜひ一度あなたの腕時計の着け心地を確認してみてください。
腕時計のベルトは調整の仕方でフィット感が大きく変わるので着けやすく見やすいサイズ・バランスに調整をしましょう。
今回は時計のベルトサイズだけではなくベルトのバランスについて詳しく解説します。
サイズ調整の基本について
サイズの基本はベルトに人差し指の指先が入るくらいが基本サイズとされています。
とくに男性はスポーツや仕事で腕に負荷がかかったときなど、一時的に腕まわりが太くなる場合があるのでスキマが必要になります。(筋、血管の膨張などで太くなるため)
ベルトのサイズをきつめに調整していると時計のバックル(中留)に力がかかり過ぎて破損などトラブルの原因になります。
(場合によってはバックルが変形して外れやすくなったりします)
さらにバランスを崩してとっさに手をついた時などに手首を痛めてしまうなどケガの原因にもなります。
また夏場など汗で腕時計が貼りつく感じになり不快に感じる人も多いので、指先が入るほどのスキマがあるくらいのサイズ調整をおすすめします。
ベルト調整はバランスも重要!
腕時計のベルト調整で私が最も重要と考えているのはベルトのバランスです!
なぜなら、ひとそれぞれ手首の形状が違うから。ひとの手首周りはきれいな円状ではなく楕円形や三角形に近い方も多くいらっしゃいます。なので一人一人に合ったバランスで調整をしないと気持ちよく着けることができません。
では、バランスとは?
基本は時計本体とバックルを平行に調整
6時側のベルトを短く調整する場合もあります
この2パターンが時計のベルト調整の基本となります。
一般的には時計本体とバックルの位置を平行の調整をしますが、ベルトサイズによってはどちらかが短くなってしまう場合があるのでその場合は時刻の見やすさを考慮して6時側を短く調整します。その理由は6時側を短くすると時計を見た時に自分の方向へ傾き時刻が見やすいから。
サイズ・バランス調整の基本は時計が手首の真上か、多少自分寄りに傾くようにしましょう。
もし腕時計が奥に傾いて時刻の見にくさを感じているなら12時側のベルトが短くなっているのかもしれません、いちどベルトの長さのチェックをしてみてください。
適切に調整すれば見やすさだけでなく着け心地も改善するでしょう。
腕時計のバランスを写真で解説
⭕️「真上、やや手前に向いている調整」
❌「奥に傾いている調整」
ベルトサイズは個人の好みのサイズでかまいませんが、時刻の見にくさや腕時計の重さを感じる場合はバランスを変えことで大幅に改善できるでしょう。
YouTube動画でも解説しています
動画で詳しく解説しているので宜しければチェックしてみてください!
妥協しないで微調整しましょう
多くの腕時計のメタルベルトは微調整できる仕組みになっています。現在のサイズ、バランスに不満がある方は再調整をしましょう。
個人でも出来る微調整の方法もあります
メタルベルトの種類により、個人でも簡単に微調整できるバックルタイプがあるので見分け方と微調整方法も紹介します。
【見分け方】
・バックルに微調節用の小さな穴が数個ありますか?あれば微調整が可能。
■必要工具:バネ棒はずし
・キズをつけないように時計用のバネ棒はずしを使いましょう。
「作業手順」
1.バネ棒はずしでピンを少し押し込んでベルトを少しだけ外に動かす。(一度に外さない)
2.バネ棒が飛び出さないように指で押さえるようにして外す。
バネ棒(バネが組み込まれたピン)は、そのまま外すと勢いよく飛びだして紛失する恐れがあるので注意してください。
3.調整したいサイズ位置に、バネ棒を慎重に取り付ける。
バネ棒の先を少し出して穴に入れてから、ベルトをバックルに入れると作業しやすいです。
4.確実に取り付けが出来たか、必ず引っ張って確認する。
解説「バネ棒」バックル用
中にバネが組み込まれており伸び縮みします。ベルトの取り付け部分やバックル部分に使われています。
調整コマで微調整をする
最近は微調整の方法として、半コマや調整コマと呼ばれる通常より小さなコマで調整するベルトが増えています。
バックルのデザインを小さく綺麗にできるので高価な腕時計やデザインを重視する時計などは調整コマ方式が増えています。
「通常コマと半コマ」
大きさが違うのでサイズの微調整が可能となっています。(写真はピン方式のコマです)
時計店で再調整してもらう場合は調整時に外したコマも全部持って行きましょう。
サイズ調整についてあとがき
腕時計の着け心地が良くないと感じている方は再調整をしてみましょう。
どこで調整するか迷っている人はこちらを「時計のベルト調整は、どこで?いくら?」参考にしてみてください。
自分でベルト調整出来るようになれば季節や体重の増減に対応でき、いつでも気持ちよく腕時計を着けることができるので腕時計が好きな人はぜひ練習してみてください。
ベルト調整方式が分からない人は「時計ベルトの調整方式を見分けよう【写真解説】」を参考にしてみてください。
自分で調整を行う場合は時計にキズを付けないように気をつけてください。
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コメント
腕時計の調整で指の先端が入るくらいに調整すればよい。とありますが、一般素人は、川野ベルトを交換したい場合、わたくしは自分の手首も大きさをはかります。時計の大きさと基本はベルトの止め金具はベルトのどの穴から計算するのかが明記されてない。手首の大きい人はベルト最後でギリギリ最後の穴で止めると、使用中腕からベルトが外れます。この部分を明記されてない。この辺をご指導ください、
松岡さまコメントありがとうございます。
サイズの件ですが、松岡さまの指摘のとおり交換用に販売されている革ベルトには対応サイズなど明記されてありませんでした。
私も時計バンドの公式ページやネットショップを見てみたのですが、ベルト穴の位置や計算方法を見つけることができませんでした。
ご提案なのですが、
もし普通サイズの革ベルトを使用して短いのであれば、市販品の革ベルトにはロングサイズ(寸長)という数センチ長く作られている革ベルトもあるのでおすすめします。
時計専門店やデパートの時計売り場などは、市販品ベルトも種類が多くロングサイズも在庫されていると思いますので、販売員の方にご相談されるのがいいと思います。
一例として楽天市場で販売されているロングサイズの商品ページもご紹介しておきます。→楽天市場:時計用ベルト ロングサイズ
ご相談のサイズの的確な回答が出来ずに申し訳ございません。
watch-mix管理者より
大変参考になりました。ありがとうございます。
ベルトのサイズ調整のことではないのですが、サイトで参考に使われているセイコーの時計がとても気に入りました。差し支え無ければ型番か入手方法を教えて頂けないでしょうか。
記事内容に直接関係ない質問で恐縮ですが、ご教示いただければ幸いです。
高井さまコメントありがとうございます。
記事中で着けている時計は逆輸入のダイバーズで型番は「SRP043」となります。
残念ですがこのモデルはすでに生産完了となっており入手が難しくなっています。また生産期間も短く中古もあまり出回っていません。
ヤフオクなどに出品されている可能性がありますが、ややプレミア価格になっている場合も多いようです。
個性的な時計なので、納得できる価格であればおすすめします。
詳細は「逆輸入SEIKOダイバーズ「SRP043・スポーク」まるで重戦車!!」でご紹介しています。
よろしければ参考にご覧ください。
watch-mix管理者より
早々にご回答いただきありがとうございます。オークションサイト等で探したのですが、型番がわからずなかなか見つかりませんでした。型番を教えていただいたので、コツコツ探してみたいと思います。
ご紹介いただいたサイトでのスポークの名前の由来、興味深く読ませていただきました。面白かったです。
本当にありがとうございます!
嬉しい感想ありがとうございます。
そうですねコツコツ探せば、きっと良い出会いがあると思います!
watch-mix管理者より
大変参考になります。
1点お教え頂きたいです。
平行調整例の写真ですとダイバーエクステンダーがある分、6時側が若干の長いと思うのですが…、これ位は問題無いという事でしょうか?
私もセイコーのダイバー を所有していて、平行調整例の写真に対し両側1コマづつ多い状態で使用しています。
そのままにするか、6時側を1コマ抜いて12時側に写すか、12時側に1コマ足して微調整部で詰めるか悩んでいます。
シェベル様コメントありがとうございます。
ダイバーエクステンダーの件ですが、このタイプの造りは反対側へ曲らないようになっているため動きに制限があるので中留の一部と考えて調整するようにおすすめしています。
またエクステンダーのデザインが中留のようになっているので、着用時の見た目を考えているのも理由の一つです。
ただし個人的には時計の着用感を一番に考えて調整するのが最良だと思っています。
ご自身で調整されるなら着けごこちと見た目のバランスを考えて調整すると満足感が上がると思います。
ありがとうございます。
楽しみながら色々と調整してみたいと思います。