腕時計のベルトサイズを大きくしたい人へ!
今回は「ベルトの部品が無いけど腕時計のサイズを大きくしたい」というお悩みに元時計屋の私がお答えします。
時計のベルト部品を増やしてサイズを大きくすることを”コマ足し”と言うのですが、
- どこでできる?
- 費用は?
- 時間は?
などについて分かりやすく解説します。
*「コマ足し」とは、ベルト部品を取り寄せてサイズを大きくすることです
「コマ足し」について
コマ足しについて「どこで?・費用は?・時間は?」に分けて解説します。
「どこでできる?」
コマ足しは有料になりますが基本的にほとんどの時計ブランドで対応可能です。
コマ足しをする場合は、時計店や量販店の時計コーナーに時計を持ちこんで依頼してください。
保証期間内であっても保証対象外の有料サービスになるので購入店でなくてもかまいません。
依頼をするのは購入店でなくてもかまいませんが、コマ足しは修理センターなどとの連絡が必要になるので量販店などの修理業務も多く受け付けている店舗の方が対応が早くおすすめです。
また必要になるコマ数やベルトの型番を確認するために腕時計の型番やモデル名が分かっていても腕時計は必ず持って行きましょう。
とくに海外モデルなどは型番が同じでも文字盤の色や販売された国によりベルトが数種類ある場合もあるので現物を見てみないとコマの在庫確認ができません。
*SEIKOなど国産メーカーの時計はベルトにベルト型番が刻印してあります。
依頼は「サイズを大きくしたいけどコマがありません」と伝えればOK、ゆるめが好きだったり体型が変わる心配があるなら多めに依頼しておくのも良いでしょう。
「コマ足しの費用は?」
コマ足しの費用は時計のブランドやコマの素材で大きく変わります。
コマの価格は数百円から数万円までと幅があります。費用としては国産ブランドの時計なら量販店などはコマの実費のみで調整費用がかかる場合はほとんどありません。
ただし高級時計の場合はトータルサービスとして受付される場合があり高額になるケースがあるので必ず確認してください。
基本的にコマは修理部品扱いなので時計の販売価格に対して比較的に高価になることがあり、3万円ほどの腕時計のコマ1つが1,500円ということもあります。
金素材やセラミックなど高価な素材を使っている場合はとくに高額になりがちです。
私がコマ足しをお受けした経験ではSEIKOやCITIZENの中級クラスの時計の場合は1コマ1,000円前後といったケースがほとんどでした。
「時間は?すぐにできる?」
基本的にコマ足しには2週間前後かかると思ってください。
理由としては時計店では時計のコマのみを在庫することがなく、メーカーのサービスセンターより取り寄せが必要になるからです。
現在販売されている時計だとしてもコマ足しはメーカーより取り寄せ対応になります。
できるだけ早くコマ足しをしたい場合はホームセンターや個人の時計店ではなく、大型の量販店時計コーナーがおすすめです。大型の量販店ではサポートセンターや時計代理店などとの集配回数が多いので入荷待ちが短くなる可能性が高くなります。
また在庫がなく生産待ちとなり数ヶ月かかる場合もあるので時間に余裕をもって依頼してください。
コマ足しのポイントまとめ
- 時計店や量販店でコマ足しは依頼できます
- 費用はブランドや素材で大きく変わります
- 2週間前後の時間がかかります
コマ足しは時計店で「サイズを大きくしたいけどコマがありません」と伝えれば大丈夫。必要となるコマ数や型番を確認するために必ず時計を持って行きましょう。
費用は確認しないと分かりませんが、国内ブランドのステンレス素材なら1,000円前後の場合が多数です。まずは時計店で相談してみましょう。
コマはサービスセンターからの取り寄せになるのですぐに対応はできません。時間に余裕をもって依頼してください。
コマ足しを依頼する前に確認すること
コマ足しを依頼する前にまずは微調整ができるか確認しましょう。
ベルトのバックル(中留)などに小さな穴が数個ほど並んでいればそれが微調整用の穴なので、コマ足しをぜずに対応できるかもしれません。
腕時計により微調整だけでも1cmくらい大きく調整できる場合があるので、まずは時計店などで相談してみましょう。
コマ足し出来ないケース
- 時計が生産完了して年数が経っている
- 逆輸入モデル
- ノーブランドの時計
上記の腕時計はコマ足しができない場合もあります。
とくに10年以上前に生産完了している腕時計はコマだけでなく全ての補修部品が無い場合がほとんどです。
また、逆輸入モデルやノーブランドの腕時計もできない場合があります。(輸入代理店が無くなっている場合など)
最後に
今回は腕時計のベルトサイズが小さくて悩んでいる人に向けて「コマ足し」を解説しました。
腕時計の補修部品は生産完了後に年数が経ってしまうと無くなる場合があるので、思い出のある大切な時計ならなるべく早く相談しましょう。
もし、コマが無くなっていても革ベルトに交換して着用できるかもしれません。
まずは時計店で相談してみましょう。
▼コマ足しをしたら、バランスもチェックしましょう

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