時計ベルトの調整方式を見分けよう【割りピン、板バネなど初心者向けに写真で解説】

調整方式 見分ける ・ベルトサイズ調整
・ベルトサイズ調整 ■メンテ&ベルト関連

時計が好きな方ならサイズ調整をじぶんで出来たらいいと思いますよね!

今回は時計の初心者に向けてベルト調整方式の見分け方を写真付きで解説します。

腕時計のベルトを季節ごとに好きなサイズに調整したり、インターネットで購入した時計や家族・友人の時計のベルト調整をしてあげたり出来ればもっと時計を好きになれると思います。

初心者の方はまず時計ベルトの調整方式を見分けましょう。

調整方式を見分けることがベルト調整の基本です。
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ベルト調整方式の種類について

ベルト調整は大きく分けて、

  • ピン方式
  • ネジ方式
  • 板バネ方式

など様々な種類があります。現在はピン方式を採用している時計が多数です。

ピン方式の中でもタイプが分かれており、

  • 割りピンタイプ
  • cリングタイプ

に分けることができます。

大まかに時計のイメージで調整方法を分けると、

  • ロレックスなど高級時計はネジ式
  • 舶来時計や国産高級時計はcリングタイプ
  • 国産時計中級クラスの時計は割りピンタイプ
  • ファッション時計はスライド式、板バネ式

となっていると考えてもいいでしょう。

ピン方式の見分け方

見分けるポイントは、

  1. バンドのバックル(中留)両脇の数コマを見て横側に小さな穴がある
  2. そのコマの裏側に矢印が刻印されている。(この矢印はピンを抜く方向を示しています)

この2点でピン方式と考えられます。

「小さな穴」「矢印マーク」

割りピン 上向き 丸コマ 矢印刻印 丸

さらに細かく見ていくと。

  • 「割りピンタイプ」中のピン先:片側が、割れている

割りピン アップ1-1.コマ3

  • 「cリングタイプ」中のピン先:両側とも、割れていない

コマ1-1コマ2

と分かれています、これで割りピンタイプかcリングタイプかを見分けることができます。

ピン方式では割りピンタイプが比較的に簡単で初心者でも調整しやすいタイプと言っていいでしょう。

「割りピンとは」ヘアピンのように片方が割れていて、一部の膨らみ部分でピンが固定されています。

割りピンの特長はココ

割りピン 1

ベルトを掃除しないで長く使っている時計では中の割りピンがサビて2つに割れている恐れがあります。

「cリングとは」cの形状をした筒状のパーツ。コマのなかでcリングとピンが噛み合い、ピンが固定される。

cリング 横-1cリング 組み込み-1説明

cリングタイプは非常に小さなcリングパーツが使われており、取り扱いに注意が必要です。
cリングタイプの調整はなるべく作業する場所をきれいにして、cリングパーツを紛失しないように気をつけてください。

ピン方式の調整方法は「ピン方式の時計ベルト調整方法【写真解説】」を参考にしてください。

ネジ方式の見分け方

ネジ方式も同じようにバックルの両脇のコマを見て判断します。

  1. コマの横側にネジ溝が確認できる。(基本は片側だけにネジ溝があります、両ネジも有ります)
  2. 矢印の刻印が無い。

ネジ溝が見えればネジ方式と考えられます。

「ネジ溝がある」「矢印刻印なし」

ネジ方式 ネジ溝ネジ 矢印なし

ネジ方式は比較的に簡単に調整できるのですが、サイズが合っていないドライバーを使うとネジ溝をキズつけたり、溝をつぶしてしまうので適切なサイズのドライバーを使いましょう。

ネジ方式の調整ポイントは適切なサイズのドライバーを使うことです。

ネジ方式の調整方法は「ネジ方式の時計ベルト調整方法【写真解説】」を参考にしてください。

板バネ方式の見分け方

板バネ方式もバックルの両脇のコマを見て判断します。

  1. コマの横側に小さな穴が無く金属の板を折り曲げた構造になっている。
  2. コマの裏側に矢印が刻印されている。(矢印がなく、小さな穴がある場合も有り)

この2点で板バネ方式と考えられます。

「折り曲げ構造」「矢印マーク」

板バネ 折り曲げ-1板バネ 矢印-丸

板バネ方式は非常に種類が多く、また工作精度にバラつきがあり、調整の難易度が大きく変わります。

板バネ方式を調整中に、硬くて途中で止まってしまうケースがありますが、無理をしないで時計店にお願いしましょう。
(板バネ方式の時計ベルトは工作精度にバラつきがあり、適切な工具、方法で作業しても非常に調整が難しい場合があります)

板バネ方式の調整方法は「板バネ方式のベルト調整方法【写真解説】」を参考にしてください。

その他の調整方式

その他にスライド方式、エバー(蛇腹ベルト)、らくらくアジャスト(SEIKOの呼び名)などがあります。

スライド方式、らくらくアジャストなど個人で簡単に調整できる方式もあります、付属の説明書で調整方法を確認してから調整してください。
付属工具が金属製の場合は引っかきキズをつけないように気をつけてください。

エバーベルト(蛇腹ベルト)は個人で調整するには難しい方式なので時計店で調整してください。
蛇腹ベルトでもsタイプ(スナップ方式で外して調整するベルト)は、調整作業自体は簡単なのですがコツがいるので少し難しいと思います。

アンティークのレディース時計では蛇腹ベルトが多いのですが、コツが必要な場合が多いので無理をしないで時計店で調整をおすすめします。

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初心者のベルト調整について

ベルト調整の作業を難しいと思われがちですが、ベルトの構造や調整方法、工具の適切な使い方さえ理解していれば誰にでも簡単に出来ます。

ベルト調整は、作業手順をイメージ出来るようになれば大丈夫。

個人的な意見ですが高級な時計ほど調整が簡単な場合が多く、3,000円前後の安価な時計の方が精度が悪かったりして調整が難しい場合が多いと思います。

安価な時計はベルトの工作精度にバラつきがあり、調整の難易度が大きく変わるので注意が必要です。

ベルト調整工具について

ベルト調整を確実に行うには、安価な工具セットでも構いませんので時計専用の工具で行いましょう。

間に合わせの工具でも出来ないことはありませんが、時計にキズを付ける可能性が高くなるのと時間がかなりかかってしまう場合があるのでおすすめしません。

時計工具セットはAmazonや楽天などで安価に販売されているので、ちょっとベルト調整にチャレンジしようと思っているひとはチェックしてみてください。

初心者~中級者向けセットの一例

それぞれの調整方法はこちらから

それぞれの調整方法は、

・ピン方式「ピン方式の時計ベルト調整方法【写真解説】

・ネジ方式「ネジ方式の時計ベルト調整方法【写真解説】

・板バネ方式「板バネ方式のベルト調整方法【写真解説】

を参考にしてみてださい。

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