【傷予防の効果についてホンネを言うと…】
今回は時計クリーナー兼、コーティング剤のクロノアーマーを一年間くらい使ってみたので、その効果などについてレビューします。
時計雑誌や時計系のネット記事で見て、ちょっと気になっている人はぜひチェックしてみてください。
クロノアーマーについて
まず最初にクリスタルガード・クロノアーマーを簡単に解説します。
このクロノアーマーは時計のクリーニングだけでなく、同時に薄い皮膜をつくり傷予防もできるというメンテナンス用品なのですが、販売サイトの説明を見ると「クロノアーマーは腕時計の日々のお手入れと傷や汚れの予防が同時にできるクリーナー兼コーティング剤」と書かれていて、
さらに「使えば使うほど、鉛筆硬度9Hのミクロの皮膜が腕時計の傷や汚れを防止し、その価値を守りながら、劣化しない上品な艶を実現します」とも説明されています。
ちなみにこのクロノアーマーは高級車用のコーティング剤から生まれたそうです。
実際に使ってみた感想
最初に実際に使ってみた私の感想を隠さず言うと、「クリーニング効果は非常に高く、本当に超おすすめ!」って感じなのですが、多くの人が気になっていると思う傷防止のコーティング効果に関しては「期待を超えるほどでは無いけど、やっておいて良かった」っ感じ。
クリーニング効果については大満足ですが、傷予防ってことについては「やっておいて良かった」と言うくらいで、期待を超えるような傷予防効果は無かったってのがホンネです。
それぞれの効果を具体的にご紹介していきます。
クリーニング効果は非常に高い!
まずクリーニング効果についてですが、皮脂汚れなど油分がスッキリ落ちてこれ以上無いくらい大満足しています。
このクロノアーマーを使う前はセーム革で皮脂汚れや油分などの汚れを拭きとっていたんですが、どうしても時計表面にヌルッとした感じが残ってしまっていて、とくにポリッシュ部分は何回拭いても、何となく薄曇りが残っている感じがしていつもモヤモヤしていました。
でも、このクロノアーマーを使うとあっけないくらい簡単に汚れやが落ちてケースやガラスにキラリとした光沢感が戻るのが良かった!
はじめて使ったときは、サッと拭くだけで、曇りのない光沢が出るのを見て「おっー!すごーい」って感動したくらいです。
私は腕時計が好きなこともあって週に一度は腕時計を丁寧に掃除をするのですが、今まではブラッシングして隙間の埃や汚れを落としてから時計全体を何度も何度も拭いて仕上げていたのですが、クロノアーマーを使うとあっと言う間に拭き上げが終わってしまいます。
これが本当に便利で、普段のお手入れをする時間が短くなったのは嬉しいポイント。しかも仕上がりにも文句がありません。
セーム革やメガネ用クロスで拭いていても油分が落ちるわけでなく、拭き伸ばしているだけなのがよく分かりました。やっぱり洗浄するのとしないのでは仕上がりがまったく違いました。
ポリッシュ部分がツヤツヤになるだけでなくて、マットな感じのヘアライン仕上げの部分まで何だか明るくなったような感じがします。
イメージとしては時計表面のクモリが取れた感じ。これは素直に気持ちが良かった。
クロノアーマーのクリーニング効果に関しては自信を持っておすすめできます。
個人的に定期的な掃除はオーバーホールよりも大切だと考えているので、ぜひ多くの人にクロノアーマーで定期的にクリーニングして欲しいと思っています。
傷防止のコーティング効果について
そして多くの人が一番気になっているコーティング効果についてですが、その効果について正直に言うと、時計をどこかにガツンとぶつけた時の傷から守ってくれるほどのコーティング効果はありませんでした。
購入直後の腕時計に10回以上コーティングをして、それからも2週間に1度くらいクロノアーマーをしていますが、やはりぶつけた時にできる小傷はついてしまっています。
でも、クロノアーマーの傷予防の効果はまったく無いとは言えないとも思っています。
じつは私がこのクロノアーマーに期待しているのはガツンとぶつけてつくような傷の防止ではなくて、日常的に使っていて出来る目に見えないほどの擦り傷が軽減すればいいなーってことなんです。
その理由としては、腕時計って大きな傷より目に見えない程の擦り傷が原因でキラッとした光沢感が失われていくから。
それはロレックスでもグランドセイコーでもそうなんですが買ってすぐはカキンって感じの硬質な光沢があるんですが、どんなに丁寧に使っていてもだんだんと光沢感が鈍ってくるんです。
それはポケットに手を入れたり、鞄の中に手を入れたり普段の何気ない動作でほんの少しづつ目に見えない程の擦り傷を付けているからなんです。
その擦り傷がだんだん増えていって時計を曇らせて、ぼんやりとした見た目にさせてしまう。そんなことを少しでも軽減させたくてクロノアーマーをずっと使っています。
コーティング効果に関しては”感じ”ってことしか言えないんですが、実際に購入後からコーティングしているこのアンダーンはぶつけた傷こそあるけど、ポリッシュ面の曇りも少なく綺麗な光沢感を保っているので大満足しています。
そのほかの腕時計も曇りがあまり進行していないと感じているので、これからも定期的にクロノアーマーでメンテナンスしようと思っています。
なので「ぶつけても傷が付かなくなる」って期待値が大きいとクロノアーマーにガッカリすると思いますが、目に見えないくらいの擦り傷による曇り予防ができると考えると期待通りの効果があると言ってもいいかもしれません。
どちらにしても、傷防止効果については期待しすぎない方がいいと思います。
クロノアーマーの正しい使い方
クロノアーマーの正しい使い方は塗り込むのでは無くて塗り広げるって感じ。
優しく時計全体を拭いていくのが重要で、ゴシゴシと塗り込もうと力を入れてこすっていると逆に時計を傷つけることにもなってしまうので注意が必要です。
クロノアーマーをする前に掃除をしておこう!
クロノアーマーの使い方なんですがこれだけはした方がいいってことがあります。
それはクロノアーマーをする前のクリーニングです。
その理由としては、クロノアーマーはクロスに吹き付けてから拭き伸ばすので、もし時計表面に細かな砂つぶのような硬い埃がついていた場合は拭くことで線傷を付けてしまう可能性があるからです。
なので、簡単に拭き掃除をしてからクロノアーマーでコーティングした方が絶対に安心。
できれば拭き掃除をする前にブロアーで細かなゴミやチリを吹き飛ばしてから、拭き掃除をすれば傷を付ける確率はかなり減少すると思います。
予算が有れば時計掃除用にブロアーを揃えておくのがおすすめです。
下準備としての掃除が終わったら、クロノアーマーを使ってスッキリ油分を落としてキラッとした光沢感をとり戻しましょう!
注意することは決して力を入れて擦らなきゃこと。クロノアーマーは塗り込むのでは無くて拭き伸ばすだけでOK。
この方法でクロノアーマーを使えばより効果的になると思います。ぜひ試してみてください。
おすすめする?しない?
もし、クロノアーマーが少しでも気になっているなら自信を持っておすすめします。
腕時計って何年も愛用していると必ず小傷や線傷など細かな傷が入っていくと思いますが、クロノアーマーのことを知らなかったら、「まぁ、長く使っているから仕方ないなー」で終わると思うのですが、知っていてしなかったら「あーあの時に、やっておけば良かったのかも、、」って後悔するかもしれません。
まぁ、ちょっと価格が高いと感じるかもしれませんが、やっておいて損はないと思います。
ちなみに、クロノアーマー1本で2.3本の腕時計くらいなら週に一度使ったとしても一年以上は十分にもつと思います。
大切な腕時計の光沢を保ちたいって思っているなら、ぜひクロノアーマーを試してみてください。満足できると思います。
個人的にクロノアーマーに思うこと(ホンネ)
クロノアーマーのようなメンテナンス用品は、効果が凄いって評価や口コミから全然無駄だったって評価や口コミまで、もう真逆の評価に別れると思いますが、個人的には使って良かったと思っています。
それは私が腕時計の掃除をするのが趣味みたいな所もあるからですが、時計のクリーニング用品として考えると、すごく効果的な用品だと満足しています。
傷予防のコーティング効果については、一般的な人の考えるぶつけてできるような傷ってのには効果は無いと思うのがホンネです。
さらに効果の高いクロノアーマー、ワープというのがあるのですが、それはやったことが無いから効果については全く分りませんが、どちらにしても期待が高すぎると、ガッカリするかもしれませんね。
でも、やっておいて損はないと思うんです。
クリーニングしながら少しでも腕時計のクモリを軽減できるなら、それで満足です。
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