今回は元時計屋の私がこれからの腕時計のトレンドを大胆予想してみようと思います。
いまは”ラグスポ”と呼ばれるラグジュアリー感のあるスポーツウォッチがトレンドとなっていますが、もはやラグスポはトレンドから定番へと変わってきている感じがありますよね⁉︎
そしてこれからのトレンドなんですが、個人的には『ミニサイズ』そして『リバイバルモデル』がトレンドになると予想しています。
いま現在もアンダー40㎜とやや小ぶりな腕時計が人気ですが、それより小ぶりな幅35㎜前後のモデルが増えてきそうな予感。
そして過去モデルをオマージュしたリバイバルモデルも多くの時計ブランドから登場しそうな気配をめちゃくちゃ感じています。
ただこれはあくまでも個人的な予想なのでまったく当たらないかもしれませんが…、楽しんでご覧頂ければ嬉しいです。
Hamilton：ジャズマスター PERFORMER AUTO『H36105140』
★★ミニサイズ★★
一本目はハミルトンのジャズマスターPERFORMER AUTO（パフォーマーオート）をご紹介します。
出典：hamiltonwatch.com/ja-jp/
このパフォーマーオートはハミルトンの新作なんですが、38㎜と34㎜の2サイズ展開となっていてサイズによってカラーが違っていたりします。
今回ご紹介しているのは34㎜サイズの一本で、基本的にはレディースモデルとなるのですが、このニュアンスカラーのようなライトブルーのダイヤルがとてもシックな印象で、男性の方でも手元のアクセントとして購入検討しているって人もけっこう多くいるんじゃないでしょうか？
やや小ぶりな38㎜サイズと比べてもパッと見てちょっと違和感を覚える、そんな華奢なサイズ感がすごく良くて”大人カジュアルなコーデに華をそえる”そんなスポーツウォッチなところが良いですよね！
サラッと着けるだけでお洒落上級者に見せてくれると思います♬
・ムーブメント：メカニカル
・サイズ：幅34㎜
・ガラス：サファイアガラス
・防水：10気圧防水
スペックもバランス良くまとまっていて、価格を考えても大満足なスペックになっていますね！
スポーツ系のデザインで”ハッとするような小ぶりなサイズ感”、これが今のカジュアルな空気感とすごく相性が良くて、自分のスタイルでお洒落を楽しんでいる感じがめちゃくちゃ格好良いと思います。
このミニな34㎜サイズは主張し過ぎないけど存在感はしっかりある、そんな感じ。
これからも多くの時計ブランドから、ユニセックスなサイズの腕時計が増えてくると予想しています。
Hamilton：アメリカンクラシック BOULTON『H13431553』
★★ミニサイズ★★
そして２本目は同じくハミルトンからBOULTON（ボルトン）をご紹介します。
出典：hamiltonwatch.com/ja-jp/
どうでしょうか？
デザインとしてはクラシカルそのもので、サイズはなんと！横幅が27㎜しかありません。
レクタンギュラーと言う長方形の腕時計で、このサイズでもれっきとしたメンズモデルで1940年に発売されていた初代モデルのオマージュモデルとなります。
このボルトンは私のトレンド予想の『ミニサイズ』と、『リバイバルモデル』の２つのポイントを合わせもった一本ですね！
もう知っている人も多いと思いますが、このボルトンはインディージョーンズの最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」でインディージョーンズが着けていることでこの夏一番注目される腕時計になるかもしれません。
時計好きな方は要チェックの一本です！
・ムーブメント：クオーツ
・サイズ：幅27㎜×縦31.6㎜
・ガラス：ミネラルガラス
・防水：日常生活防水
スペックとしてはムーブメントは普通のクオーツだし、ガラスもミネラルガラスで防水も日常生活防水と大冒険には不向きなスペックなんですが、デザインとサイズ感がめちゃくちゃ良いので、まぁ個人的はこれでもOK！
とは言えゲリラ豪雨や台風のときは気をつけた方がいいですね。
アメリカンクラシカルなデザインの腕時計ですがインディージョーンズの映画で採用されるくらい男臭い手元に馴染んでくれる、そんな腕時計で、コーデに関してはスマートなジャケットスタイルだけでなく、古着のレザージャケットやミリタリージャケットなどに合わせても味わい良く収まってくれると思います。
個人的にもいま欲しいと思っている一本。オヤジ世代にめちゃくちゃおすすめ！
個人的には、アラフィフなオヤジ世代の手元に、めちゃくちゃ似合いそうな一本だと思います。
SEIKO：プロスペックス SPEEDTIMER『SBER003』
★★リバイバル★★
そして3本目はSEIKOから7月発売予定となっている新製品、SBER003をご紹介します。
出典：seikowatches.com/jp-ja/
この独特のデザイン、どう感じますか？
このモデルは一目見て好き嫌いがハッキリ別れる、そんな超個性的な腕時計ですね。
じつは、SEIKO公式サイトではとくに過去モデルのオマージュモデルとして記載は一切ないのですが、個人的には2000年前後に発売されていたキネティッククロノグラフ、いわゆる『キネクロ』のオマージュモデルだと思っています。
過去モデル：キネティッククロノグラフ
出典：seiko-design.com/museum/vol7/
この独立して配置されているクロノダイヤルの並びと時分針の位置関係は、まさに当時一瞬で完売となったキネクロそのもの。
・ムーブメント：ソーラー
・サイズ：幅42㎜
・ガラス：カーブサファイアガラス
・防水：10気圧防水
過去モデルのリバイバル的な腕時計ですがスペックは現代的になっていて、ソーラー時計のクロノグラフムーブメント搭載なのでメンテナンスをあまり気にしなくて良いので、サブの腕時計としても選びやすいんじゃないでしょうか。
コーデのアクセントとして「えっ？何その腕時計」って感じで、会話のきっかけにもなってくれるワクワク楽しい腕時計になってくれると思います。
デザインに好き嫌いはあると思いますが、
これこそまさにリバイバルモデルの一本で、カジュアル化の進んだ今なら大人も思いっきり楽しめる、そんな腕時計だと思います。
未来的なスタイルですが、時計好きな私から見たら”クラシカルな腕時計”って感じ、ですね。
CITIZEN：プロマスター『NB6025-59H』
★★リバイバル★★
そして4本目はCITIZENの人気シリーズ、プロマスターのNB6025-59Hをご紹介します。
出典：citizen.jp/
この腕時計もリバイバルモデルで、1977年に発売されたチャレンジダイバーを現代的にアップデートしたモデルとなっています。
スタンダードなダイバーズデザインにブラックのワントーンを合わせて都会的なスタイルに仕上げられているのが特徴。文字盤は淡いグレーからブラックにグラデーションがかかっていて奥行き感を上手く演出しているのが良いですね。
ニミマルなシンプルコーデにスッと収まりそうなシックなスタイルがとにかく格好良い！
ファッションが好きな大人に人気がでそうなスタイリッシュな一本。
・ムーブメント：メカニカル
・サイズ：幅41㎜
・ガラス：サファイアガラス
・防水：200m潜水用防水
スペックは本格ダイバーズスペックとなっていて所有する満足感も高い。
オールブラックなんだけど決して派手に見えることが無いので、トレンドを意識しなくて長く使えそうなのが良いですね。
『大人のオールブラック』そんなイメージのダイバーズウォッチ。
スタンダードなスタイルなのにめちゃくちゃ格好良い！
過去モデルをそのままリバイバルするだけでなくオシャレ感を上手くミックスしてあって、「CITIZENのデザイナーは本当にセンスがあるなー」って感心されられました。
TISSOT：PRX パワーマティック80 『T1374071135100』
★★リバイバル★★
そして最後はスイス老舗時計ブランドTISSOT（ティソ）からPRXをご紹介します。
出典：tissotwatches.com/ja-jp/
このスタイリッシュなPRXもじつは1978年発売モデルをリバイバルした腕時計で、モダンクラシカルなスタイリッシュフォルムが年代を問わず人気となっています。
そして2023年に爽やかな新色、アイスブルーが追加されました。
クラシカルなエッジ感にトレンド感のあるニュアンスカラーが合わさって、「腕時計をファッションの一つとして楽しみたい！」そんな大人におすすめの一本。
・ムーブメント：メカニカル
・サイズ：幅40㎜
・ガラス：サファイアガラス
・防水：10気圧防水
この数年は腕時計の価格がびっくりするくらい値上がりしているのに、このデザイン、スペックならめちゃくちゃコスパの高さを感じると言うか、びっくりするくらい魅力的な価格だと思う。
しかも文字盤には控えめに『SWISS MADE』って入っていて、これは地味に嬉しいところ。
リバイバルデザインにトレンドのニュアンスカラーと、リラックスした大人のアイテムに仕上がっています。
これは魅力的な一本、30代40代の大人におすすめです。
このPRXのスタイリッシュなフォルムにニュアンスカラーのアイスブルーが爽やかにマッチしていて、上質なリラックス感を感じますよね！
この記事の内容はYouTubeでもご覧頂けます！
この記事はYouTube動画を元に作成しています。
YouTubeでは元時計屋の視点でもっと詳しく解説していますので、宜しければ動画もチェックしてみてください！
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