グランドセイコーはメカニカルやスプリングドライブだけでなく、クオーツも凄いんです!
9Fクオーツは世界最高のクオーツムーブで間違いありません!
最高のクオーツムーブという理由を分かりやすく解説します。
カタログやHPを見ても専門用語が多く、時計好き以外の方には分かりにくいですよね!?イメージしやすくお話しします。
まずはクオーツムーブって何?
クオーツムーブメントとは、水晶に電圧を掛けると規則的に振動する特性を利用して時間の調整を行う電池式の時計の機械です。
ーークオーツ(水晶)は何をしている?
水晶に電気を流すと「一秒間に32,768回振動」するので、水晶の32,768回の振動を電子回路が検知したら、モーターが歯車を動かし時計を一秒進める。1秒の基準をつくるのが水晶の役割です。
「クオーツ=水晶」
水晶の特性を利用した機械だからクオーツムーブメントという。
9Fクオーツが凄い理由
今回は主な3つのポイントを解説します。
出典「グランドセイコー公式HP」より
1.最高級クオーツを選んで搭載、しかも調整出来る!!
ーー3か月のエージング*
9Fクオーツの水晶には、3か月間かけてエージングさせて厳しい基準にあった水晶だけを選別して採用しています。
*エージング=車でいう慣らし運転みたいなモノ、実際にうごかして経過をみる行程
ーー調整できる凄いクオーツ!
水晶は非常に安定した結晶ですが、何十年も経ってから微小な誤差が出はじめるかもしれません。最近の一般クオーツ*は精度の微調整ができないモノがほとんどですが、9Fには「緩急スイッチ」があり微調整ができます、長年の愛用を前提に設計されています。
*クオーツ時計の初期は精度誤差が出やすくトリマコンデンサという微調整方式がありました
2.重い針を動かす「ツインパルス制御モーター」
電池式のクオーツ時計は機械式に比べて針を動かす力が弱く、細くて軽い針しか動かせませんでした。それを克服したのが「ツインパルス制御モーター」です。
ーー1秒に2回動く理由は?
ツインパルス制御とは1秒を2回に分けて針を動かすことで、一回に動かす距離を短くしたので重たい針でもしっかり動かすことが出来ます。しかし、秒針が2回に分けて動く動作は早すぎては肉眼では一回の動きにしか見えません。
出典「セイコーミュージアム公式HP」より
ーー時分針は??
時計に詳しくないと秒針が2回に分けて動くのと時分針(長針、短針)が太くてしっかりしてる関係が分かりにくいと思いますが、輪列*(りんれつ)といって全ての針が歯車でつながっているからです。モーターに最初に繋がる秒針の歯車に大きなトルクを与えるとおのずと他の歯車にも大きなトルクが伝わるのです。
*↓下記の3.に輪列の図があります
3.ビシッと止まる「バックラッシュオートアジャスト機構」
バックラッシュとは歯車と歯車の”あそび”のことです。歯車は隙間が無くきっちり嚙合わせると動かなくなってしまうので隙間をつくるのですが、この隙間で歯車がわずかに動くので、歯車に繋がっている秒針がビシッと止まらず揺れたような動きになってしまうのです。
ーーゼンマイで止める
歯車の隙間が自由に動いてしまうのが震えの原因なので、わずかな力をかけて歯車の震える動きを無くしているのです。押さえる力は械式時計のひげゼンマイを利用するのですが、ゼンマイから歯車まで自社で造るSEIKOのならではの機構です。
出典「セイコーミュージアム公式HP」より
図の一番右側にあるのが「バックラッシュオートアジャスト機構」です。
GSの針へのこだわり
そもそも、太くて重い針を採用する訳を知っていますか?
出典「グランドセイコー公式HP」より
ーーかっこいいから??
本来GSはドレスウオッチ*でした、基本的にドレスウオッチの針には夜光が無く暗がりでは時間が確認しにくかったのです。それを見やすくしたのが多面カットの時分針なのです、わずかな光があればどこかの面が輝き、針の角度を読み取ることが出来るのです。(*現在はスポーツなど多数のラインナップがあります)
また明るい場所では輝く面の反対側に影ができることで、時分針に美しい陰影が生まれるのです。
ペラペラの針では多数の面を作ることが出来ないのです。
世界最高峰のクオーツ時計を楽しむ
もちろん時計の世界では、機械式時計が最高峰の時計としてふさわしいという原理原則はあります。
機械式時計ではどれが最高峰かは言い切れませんが、クオーツ時計では9Fムーブメントが最高峰と言い切っても良いと思います。
世界で最高の時計を楽しんでみませんか?!
9Fクオーツのグランドセイコー
▼こだわりの強化耐磁モデル
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