こんにちはwatch mixです。
今回は「最近になって時計が好きになったよ!」って方や「予算はあまり無いけど大人が本気で楽しめる良い腕時計が欲しい」って方に向けて、元時計屋の私が厳選の7本をご紹介しようと思います。
今回のおすすめモデルを選んだポイントは3つ。
- ブラック文字盤
- メタルブレス
- エッジ感のある、ややスポーティなデザイン
この3つをポイントにオン・オフ共に使いやすさを重視してセレクトしました。
はじめて腕時計を買うひとだけでなく「今さら誰かに時計の選び方なんて聞きにくい…」ってひともぜひ参考にしてみてください。
*この記事の内容は私のYouTube動画をまとめてあります。記事の最後に動画のリンクをご用意しておきますので宜しければ動画もご覧になってください。
HAMILTON『カーキフィールドauto』
一つめのおすすめモデルは、ハミルトンから定番モデルのカーキフィールドオートをご紹介します。
出典:hamiltonwatch.com/ja-jp
このカーキフィールドオートは時計好きから見ても「良いものをセレクトしているなー」って言えるストーリーのある腕時計。
当時のミリタリーウォッチはもっとチープな感じがありますが、このモデルはミリタリーの流れを汲んだシンプルながらもツール感のあるデザインと現代的な造りになっている本物志向の一本。
ムーブメントは定評のあるh10ムーブメントが採用されておりパワーリザーブ(最大駆動時間)も80時間あり日常的な使い心地も良好。時計好きな人だけでなく、はじめて機械式腕時計を使うって人にも最適な機械式時計と言っていいでしょう。
■シンプルなデザインが使いやすい!
デザインはとてもシンプルで、時計に詳しくない人がパッとみた感じではミリタリー系のデザインだと分からないかも知れません。
派手に目立つようなアクセントもなく、とてもクリーンな印象があります。
時分針もしっかりとしており時刻も見やすく実用性も抜群!そして秒針の先が赤くなっていて遊び心があるのもいいところ。
ミリタリーをルーツにしている腕時計ですが、ラギットになりすぎずシックなデザインにまとめられているので誰にでもおすすめできる一本です。
出典:hamiltonwatch.com/ja-jp
インデックスのアラビア数字には好き嫌いがあるかも知れませんが、程よいリラックス感もあって長く愛用できる良い腕時計に間違いありません。
視認性の高さはもちろん程よいサイズ感でつけ心地も良く、一日中着けていても苦にならないと思うので時計が苦手って人にもおすすめです。
■ムーブメント :機械式 (自動巻き)
■ケースサイズ : 38mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■パワーリザーブ : 80時間
■希望小売価格:86,900円(2022年12月現在)
CITIZEN シチズンコレクション『NB1050-59E』
2本目はシチズンのメカニカルモデルをご紹介します。
出典:citizen.jp
このモデルを選んだ理由はシンプル&エッジデザイン。凛としたシャープなスタイルでクールな雰囲気に仕上がっているのがいいですね。
このモデルならフォーマルなシーンからカジュアルな普段使いまで幅広く使えること間違いなし。
■スマートなデザインにメカニカルムーブメント搭載!
「手頃な価格のシンプルな機械式時計が欲しい」と様々な時計ブランドを探してみても以外と見つからないのがシンプルなデザインの機械式時計なんです。
10万円オーバーなモデルならたくさんあるのですが、アンダー10万円ではスポーツ系やミリタリー系がほとんど、でもシチズンコレクションのこのモデルはスッキリとしたスタイルが人気の秘密!
ありそうであまりない手頃な価格のシンプルな機械式時計ならこちらがおすすめ!
また、裏ブタがガラスになった”裏スケ仕様”になっているので所有する満足感も高めてくれます。
出典:citizen.jp
とてもシンプルなデザインで嫌みがないのが良いところの一つですが、ちょっとスマート過ぎて何となくビジネスなイメージをを感じてしまう人がいるかもしれません。
どちらかと言えば、通好みな一本。
■ムーブメント : 機械式(自動巻き)
■ケースサイズ : 38mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■パワーリザーブ : 42時間
■希望小売価格:77,000円(2022年12月現在)
SEIKO プロスペックス『SBDC083』(スモウ)
少し遊び心があるデザインがイイって人にはSEIKOの人気モデル『SBDC083』愛称スモウが超おすすめ。
出典:seikowatches.com/jp-ja
スモウと言うのは海外の時計マニアが付けたニックネームで日本の相撲からつけられており、日本だけでなく世界中の時計好きな人に通じると言っていいくらいメジャーなニックネームとなっている。
デザイン、ムーブメント、ストーリー全てにおいて時計好きでも納得の一本で、これは一生モノの腕時計として選んでも間違いないでしょう。
■コスパの高い人気ダイバーズウォッチ!
200m潜水用防水のスペックを持つダイバーズウォッチで、本格的なダイビングからアウトドアまで、どんなシーンでもガンガン使えるアクティブな一本。
ややゆったり感のあるデザインとなっており、年代を問わず着けやすいのも良いところの一つ。
優雅にラウンドしたケースフォルムにサイドが逆スラントしたベゼルなどが合わさって立体感や躍動感を感じさせるケースデザインが秀逸!実際に手にしてみたら驚くと思います。
出典:seikowatches.com/jp-ja
またSEIKOらしい4時位置リューズもデザインのポイントになっていて、所有する満足感にも繋がっている。
本当に良く出来た腕時計ですが…、モデルチェンジするごとに価格がドカッと上がっていくので10万円以内で買えるのはこのモデルが最後になるかも⁉
■ムーブメント : 機械式(自動巻き)
■ケースサイズ : 45mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■パワーリザーブ : 70時間
■希望小売価格:93,500円(2022年12月現在)
SEIKO 5スポーツ『SBSA005』
もっと手頃な価格なモデルがイイって人にはSEIKOの人気モデル『5(ファイブ)スポーツ』をおすすめします。
出典:seikowatches.com/jp-ja
SEIKO5というモデルが古くから海外向けモデルにあったのですが、手頃なのに機械式時計でさらにデザインが良いこともあり日本国内でも人気に火がついて、現在では『5スポーツ』としてラインナップされています。
■今どきなスタイルがちょうどいい!
シンプルなダイバーズデザインで年代を問わず着けやすく、ニューノーマルと言われる今の時代ならビジネスシーンからプライベートまで幅広く使えるスポーツ系デザインの腕時計と言っても間違いないでしょう。
出典:seikowatches.com/jp-ja
海外から火がついて国内モデルが発売されるなんてストーリー的にも面白く、お手頃価格なのにウンチクありなマニア好みな一本。スポーティーな腕時計だけどブラックモデルなら悪目立ちすることもなく誰にでも安心しておすすめできます。
ムーブメントについては普及モデルなので精度的にはそんなに高くないけど必要十分。
個人的にはメタルブレスをNATOストラップやレザーストラップに交換して楽しむのがおすすめ。手頃な予算でイメージを大きく変えることができるし、人と被ることも少なくなるのも◎
■ムーブメント : 機械式(自動巻き)
■ケースサイズ : 42.5mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : ハードレックス(強化ガラス)
■パワーリザーブ : 41時間
■希望小売価格:33,000円(2022年12月現在)
OLIVER GREEN『MARE』
上記の4モデルは時計好きな人が好む機械式腕時計をご紹介してきましたが、ゼンマイを巻いたり時刻合わせとか面倒だから電池式いわゆるクオーツ時計の方がイイって人も多く居るはず。
そんな人には2021年に設立されたばかりの北欧時計ブランド、OLIVER GREEN(オリバーグリーン)が超おすすめ!
出典:jp.olivergreen.com/
このオリバーグリーンは中間マージンを減らすためにオンラインストアのみでの販売に徹している時計ブランドで、良い時計を手頃な価格でユーザーに届けるのを経営理念にしているのが特徴。
面白いのは配送される時はBOXの中に時計とストラップが別々に梱包してあって、届いたら自分で時計本体にストラップを取り付けるなんてワクワクさせるアトラクション的な梱包になっている。
■世界一コスパが高い腕時計かも⁉
この『MARE』はこの価格で水泳もできる200m防水、傷の付きにくいサファイアガラス、明るく見やすいスーパールミノバ、堅牢な無垢のバックルなどなど想像以上の高スペックになっています。
裏ブタもスクリューバックだし、ねじ込み式ロックリューズ採用なのでアクティブに使いたいってときも安心感がハンパない!
スペック良し!デザイン良し!なスタンダードデザインの腕時計。カラバリもあるし、自分好みのストラップを組み合わせて購入できるのも◎
出典:jp.olivergreen.com/
それにオンライストアでしか買えないので”知る人ぞ知る”ってところもおすすめポイントの一つ。
■ムーブメント : クオーツ(電池式)
■ケースサイズ : 40mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■希望小売価格:33,000円(メタルブレス・2022年12月現在)
実機レビュー:【最強のコスパに驚く!】Oliver Green(オリバーグリーン)人気モデルMAREを徹底レビュー
TISSOT 『PRC 200 クロノグラフ』
今までは比較的シンプルなモデルをご紹介してきましたが、ちょっとツール的な要素があって人気の高いクロノグラフが欲しいって人も多いと思うのでTISSOT(ティソ) の『PRC 200 クロノグラフ』をご紹介します。
出典:tissotwatches.com/ja-jp/
このモデルはTISSOTのロングセラーモデルで黒文字にイエローの差し色が入っておりファッションアイテムとしても楽しめるのがイイところ。
エッジ感のあるデザインで日本の時計ブランドとはちょっと感じが違うのも魅力の一つ。
■老舗時計ブランドの人気モデルなのにお手頃価格!
ロングセラーモデルではあるのですが、ティソ自体が日本ではそんなにメジャーじゃないので人と被ることもそんなに無いと思います。
TISSOTは日本でこそあまり知られていませんが1853年にスイスで創業した老舗時計ブランド。その老舗の時計ブランドのロングセラーモデルの『PRC 200 クロノグラフ』はクオーツということもあってお手頃価格で購入可能。
しかもSWISS MADEなのも嬉しい♪
出典:tissotwatches.com/ja-jp/
デザインも良いし世界的に有名なブランドだし、お手頃価格なのに満足度の高い一本。
■ムーブメント : クオーツ
■ケースサイズ : 42mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■希望小売価格:69,300円(2022年12月現在)
About Vintage 『1960』RACING CHRONOGRAPH
最後にご紹介するのは北欧デンマークの時計ブランドAbout Vintage(アバウトヴィンテージ)
日本ではまだあまり知られていませんが、ヴィンテージウォッチのエッセンスを取り入れた雰囲気の良いモデルが多数ラインナップされている新鋭時計ブランドです。
出典:jp.aboutvintage.com/
オーソドックスなクラシカルテイストを基調としたシンプルなデザインで、大人の手元にスッと馴染んでくれるヴィンテージスタイルが人気となっている。
■大人気な2022秋冬の新作クロノグラフ!
そんなAbout Vintageからおすすめするのは2022秋冬の新作『1960』RACING CHRONOGRAPH(レーシング クロノグラフ)
1960年代のレーシングシーンからオマージュされたクラシカルな印象のクロノグラフで、スッキリとしたスタイルにヴィンテージ感のあるパンチングされたレザーストラップの組み合わせが良い雰囲気になっている。デフォルトではレザーストラップになっているのですが追加ストラップが手頃価格で同時購入できるのでビジネスシーンに合わせる場合はメタルブレスの同時購入がおすすめです。
このモデルは黒文字盤ではなくミッドナイトブルーと言う深い青色になっているのもシックな印象にみせるポイントの一つ。
また幅40㎜とクロノグラフとしては比較的小ぶりなサイズでジャケットなど上品なコーデにも合わせやすそうなのがいいところ。
文字盤が白黒になったパンダダイヤルのモデルもラインナップされており、販売直後に完売となるくらい大人気となっている(パンダダイヤルモデルは2023年3月に再入荷予定)
出典:jp.aboutvintage.com/
探してもあまり無いオーソドックスなクロノグラフで、何年も使って傷が付いた分だけ味が出そうな一本。
年代問わずおすすめできるクロノグラフです。
■ムーブメント : クオーツ
■ケースサイズ : 40mm
■ケース素材 : ステンレススチール
■ガラス素材 : サファイアガラス
■希望小売価格:57,000円(2022年12月現在)
実機レビュー(パンダダイヤル):【再入荷決定!】About Vintage『1960』RACING CHRONOGRAPH徹底レビュー
あとがき
今回は10万円以内で購入可能なちょっとこだわり感のある腕時計7本をご紹介しました。
オン・オフともに使いやすいようにシックなんだけど躍動感のあるスタイルの腕時計を厳選しています。
あまり時計雑誌で紹介されない価格帯の腕時計をご紹介しているので、思いがけない出会いがあるかもしれません。この記事が素敵な腕時計との出会いのきっかけになれば幸いです。
今回の記事は私がアップしたYouTube動画を元に記事に再構成しております。宜しければYouTube動画もご覧になって頂ければ嬉しいです。
コメント