ついにカシオの壊れない時計Gショック「DW6900」の寿命が来てしまいました、20年ほど前に購入したのですが、本当に良い時計でした。
2000年ごろのGショックではスピードモデル*1の5600系と、この三つ目*2モデル6900系が大人気の定番モデルでした。
当時はDW5600のスクリューバックタイプ*3もまだまだ容易に手に入れることができたのですが、私はDW6900のドカッとしたデザインが好きだったのでDW6900を購入しました。
その頃はGショックを購入するとナットみたいな形の六角形プラケース(化粧箱)に入れてくれるのですが、これが嬉しかった!
G-SHOCK 「DW-6900B-9」
出典「CASIO」
*1:スピードモデル=映画「スピード」(94年)でキアヌリーブス(私物)が着用していた
*2:三つ目=三つの丸いサブデジタルが三つ目に見えることから
*3:DW5600の初期モデルで裏蓋がネジ留めではなくスクリューバックのタイプがありました、今考えると買っておけばよかった…
寿命がきた「DW6900」はコレ!
ケース以外は大丈夫です。(機械、ベルトはOK)
ひび割れ多数、右上部分が割れて欠損してます。
湿気侵入でサビが発生してます。
約20年使ったDW6900は本体ケース以外のムーブメント(モジュラー)やベルトに不具合はありません、本当にタフな時計です!
しかし、本体ケースは加水分解が進行しておりベタつきとヒビ割れが多数あり一部分が欠損して使用不可の状態です。
それにベタつきは拭いても解消せず非常に不快です。
ムーブメントは液晶もボタン操作も不具合はありませんでした、しかし内部に湿気が浸入してムーブの一部にサビが発生していました。ケースが割れているので防水性能が無く、サビが発生したようです。
「ワンポイント!」
Gショックの弱点は遊環(ベルトループ)というベルトの余りを留めるパーツが切れやすいので、遊環にベルトを通すときは優しく通してください。ココに気をつけるだけで長く気持ちよく使えます。
この遊環は基本的にベルトとセット販売になっており、修理パーツ扱いで手に入れるのが面倒です。
(注意:最近はネットショップで遊環のみも販売しているようです)
加水分解などから逃げれない
Gショックのベゼル(本体ケース)には耐衝撃性を上げるためポリウレタンという樹脂で形成されています、この素材は加水分解などの経年劣化をするのですが使用方法や保管状態により劣化の進行がまったく異なります。
加水分解とは空気中の水分や汗などと反応して劣化する現象で、割れたりべたついたりしてきます。
Gショックも素材などいろいろ変更していると思いますが、完全に加水分解の劣化からは逃げれません。
注意:ポリウレタン樹脂は基本的に生産されてから少しずつ加水分解がはじまり、高湿度では進行が早まります。近年では耐加水分解性樹脂もあるそうですがカシオが採用しているかは分かりません。
加水分解などの劣化原因を知って対策しよう!
加水分解やその他の劣化原因を知っていれば、ある程度は劣化の進行を遅らせることができます。
「主な劣化原因」
- 汗、湿気など水分や塩分
- 紫外線、熱、高温多湿の場所に保管
- ゴム、プラスチック製品などと長期の密着状態
(消しゴム、プラスチック定規など)
などが主な原因です。
「対策方法」
劣化を少しでも遅らせる方向は
*「湿気を残さないように拭く」
*「プラ素材やゴム素材の物と一緒に保管しない」
*「定期的に使用する」などです。
汗や香水、また日焼け止めなどの薬品類も知らないうちに付いているので時々水拭きをおすすめします。
プラ素材やゴム素材のモノと時計が長期密着しているとお互いが固着してしまう場合があるので、色んな文房具がごちゃごちゃの引き出し保管は厳禁です!
最後に
2000年ごろにGショックブームがあり何本も所有している方も多いと思います。この加水分解などの劣化は本当に残念ですよね…せっかくのコレクションの状態が悪くなるなんてショックだと思います。(イルクジやラバコレは社会現象といえる大ブームでした!)
私はこの「DW6900」を購入してバーベキューや川遊び、花火に海水浴といろいろ出かけましたが本当にガンガン使えて大好きでした!
アウトドアウオッチとしてはGショック以上の時計はないと思います。
「DW6900」20年間、本当にありがとう!
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