今回はトゥールビヨン腕時計、ERA『Prometheus(プロメテウス)』を時計好きの目線で徹底レビューします。
このPrometheus(プロメテウス)は2018年にニューヨークで設立された時計ブランドERA Timepieces(エラ・タイムピーシーズ)の新作で、2020年9月28日までクラウドファンディングMakuakeで先行予約を受付しています。
*この記事を書いている9月中旬は販売前なのですが特別にお借りさせて頂きました。
トゥールビヨン『Prometheus』の色気にヤラレタ!
先行予約期間 | 2020年09月28日まで |
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予約特別価格 | 162,000円(税込) |
Prometheusはトゥールビヨン機構のキャリッジを6時位置に設置するトゥールビヨンでは比較的にオーソドックスなスタイル。
文字盤全体がスケルトンになっており、あまり時計を知らない人からすると「なんだ!その時計は⁉」と驚かれるほどのインパクトがあります。
時分針は先端に向かって太くなっていくクラシカルな印象のあるバトン針で、長さもしっかりありスケルトン文字盤なのですが時刻も見やすく実用性も損なわれていません。
第一印象は「色気がダダ漏れしている!」って感じ。
繊細な彫刻仕上げされたスケルトン文字盤はもちろん、クラシカルなブルーの時分針、それに何と言っても6時位置で宙に浮きながらスーッと回転しているトゥールビヨン機構に見とれてしまいました。
本当にトゥールビヨンのなめらかな動きを実際に見たら誰でも絶対に引き込まれるはず!
トゥールビヨンと言ってもデザインや見せ方で違うのでしょうが、このPrometheusの場合はキャリッジを支えるブリッジがないのでトゥールビヨン機構が丸見えになっているのが特長。
私はトゥールビヨンの原理や仕組み、動き方は知っていたのですが、実際に手にしてみると「おぉー!格好いいー!!」って声が出ちゃいました!
トゥールビヨン機構の動きには他の時計にはないゴージャスというか、ラグジュアリーというか艶めかしい雰囲気がスゴくあります。
今回Prometheusを手にしてみて、時計雑誌などでトゥールビヨンを絶賛している意味がようやく分かったような気がしました。
ずーっと「本当に絶賛するほどなの?」とちょっと疑っていましたが、実際に見るとたしかにヤラれますね(笑)。
実際に着けてみて感じたこと
写真で見ると凄くギラギラしたラグジュアリー感を想像していたのですが、実際に着けてみると想像しているよりも上品でした。
もちろん派手な印象には違いないので、オン・オフ共に使いやすいなんてことはありません。
ちょっと仲間内で街に繰り出して遊ぶときや、どこか居場所のいいお店で飲むときに着けていきたくなる、そんな感じ。
またシャツにニットを合わせるような”大人カジュアル”なコーデにアクセントとして着けるのもいいと思います。
「派手じゃない」とは言いませんが、着けてみると嫌みのないラグジュアリー感があってサラリと楽しめると感じました。
とにかく雰囲気がいい。
サイズ感はやや大きめですが重さがあまりないので着用感は良好。造りもしっかりしていて”繊細で壊れてしまいそう”なんて印象はまったくありません。
この雰囲気が好きって人なら誰にでもおすすめできます。
造りや仕上げは?
デザインについては好みもあると思うので写真を見てもらうとして、ちょっと造りや仕上げについて感じたことをご紹介します。
今回レビューしているのは316Lステンレスケースモデル。見ためのサイズ感よりスケルトンということもあるのかとても軽量。
ふくよかなラウンドフォルムにデザインされていて手ざわりは良く、裏スケの裏ブタはフラットになっているので着用感も良好。
ケースの磨きに関しては一般的レベルといったところ、キラッキラに輝くという印象ではなくキラリといった感じ。
綺麗な光沢感はありますが、雲上時計のようなハッとするような光沢感とは言えません。
リューズは手巻きということもあり大きめサイズになっている。これは全体のデザインやイメージとよく合っていていい感じ。巻上もやや重めで重厚な感触があり好印象。
ストラップの厚みはしっかりあるのですが、時計本体のラグジュアリー感にはやや負けている感じなのが残念。
もし気になるならカミーユフォルネやモレラートなど市販品のストラップを購入して付け替えるのもアリだと思います。
Dバックルは両開きの観音タイプ、これは使いやすい。
レザーストラップはDバックルに使い慣れると「これ以外は使いたくない」ってなるほど使い勝手がいいので嬉しい。それにブランドロゴも入っていてお洒落。
価格に関してはこの記事を書いている9月20日現在はクラウドファンディング『Makuake』で応援購入価格162,000円(税込)となっており、クラウドファンディング期間後の通常販売予定価格は185,000円(税込)となるそうです。
トゥールビヨン機構を搭載した腕時計でこの価格なら「ちょっと頑張れば買えるかも⁉」ってひとも案外多いのではないでしょうか。
このPrometheusは実用時計というよりアクセ感覚で楽しむ時計なので、雰囲気やスタイルにグッときたら思い切って手に入れてみるのも良いと思います。
それが長く愛せる時計との出逢いかもしれません。
基本スペックとバリエーション
商品名:ERA Prometheus(プロメテウス)
ケース(厚み/内径):手動巻き12.72×44mm / 自動巻き14.72×44mm
重量:手動巻き 100g / 自動巻き 125g
パワーリザーブ:32時間
日差:出荷時±10秒以下に調整
ケース素材:手動巻き SUS316Lステンレスまたはプラチナ /
自動巻きSUS316Lステンレス、プラチナまたはDLC
ガラス:反射防止コーティングサファイアクリスタル
ベルト:イタリア産レザー(加工地中国)
生産地:Designed in New York / Made in China
基本スペックを簡単にチェックするとケース素材やガラス素材など、おさえるところは押さえてあり長く愛用できる仕様となっている。
サイズは数値的には”大きい時計”になるのですが、ケース形状がシンプルなこともありめちゃくちゃ大きいって感じはしませんでした。
サイズを考えると手巻き・自動巻き共にとても軽量で、誰にでも着けやすい時計に仕上がっていると思います。ファッションアイテムとして休日に楽しみたいって人にも◎
パワーリザーブが32時間と短いのですが、まぁ実用時計というワケではないのでそんなに気にすることもないでしょう。
で、気になる日差は出荷時±10秒以下に調整とのこと。さすがトゥールビヨン!
今回このPrometheusをお借りして初見でそのオーラにやられてしまったので、日差のチェックを全然忘れていました(笑)
それに秒針が無いから実際に使ってみても日差を気にすることがなさそう。
生産はMade in Chinaとなっていますが、この価格を実現するなら当たり前といったところ。もはや中国製だから質が劣るなんてことを考える時代でもないしね。
■バリエーション
出典:Makuake
バリエーションとしてムーブメントは手巻きと自動巻きがあり、ケース素材やケースカラーにも違いがあります。
個人的にはブラック基調のDLCモデルも気になっています。
ブラックのトゥールビヨンは間違いなく格好いいハズ!
あとがき
今回は特別にクラウドファンディング中のPrometheusをレビューさせて頂きました。
トゥールビヨンの時計なんて自分には縁がないと思っていましたが、じっさいに手にするとドキドキするような色気のある動きにかなりグッときてしまいました(笑)
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