【nordgreen2022最新モデル情報!】
デンマークの時計ブランドNordgreenよりサステナブルを追及した腕時計「Guardian(ガーディアン)」が2022年4月19日に発売されました。
公式サイトを見て驚いたのは、サステナブルへの本気度が今までと全く違うってことでした。
新作Guardianのポイントをまとめると、
・100年の使用に耐える設計とデザイン
・ムーブメントはオーバーホール可能な機械式
・リサイクルステンレスを85%使用
・プラスチック不使用のパッケージ採用
など、永く愛用できるスペックやデザインはもちろんのこと地球の生態系への影響を最小限に抑えるためにリサイクル素材の使用やプラスチック不採用のパッケージなど、製造から流通までも考えられて開発されているんです。
数年前まで「北欧時計なんてファストファッション的な腕時計でしょ⁉」と考えてた私にはショッキング過ぎる新モデルの発表でした!
ついに”一生モノ”というキーワードで語れる北欧時計の誕生です。
素直にこれはスゴイ。
nordgreen新作「Guardian」について
今回は新作Guardianをじっさいには手にしていないので公式サイトの文章と写真などを見ての仮想レビューになりますが、いま分かっている詳細などを加えてご紹介します。
■ニュースリリースより要約
Guardianは「世界で最もサステナブルな時計の開発への挑戦、時計業界を変革するという長期的ビジョン」で製作されており、デンマークのプロダクトデザイナーであるヤコブ・ワグナーによってデザインされ、地球の生態系への影響を最小限に抑えるための研究と検証を重ね約2年の年月をかけて開発されました。
リサイクル素材を使用した時計の寿命を100年まで延長することで、廃棄物への配慮を行うとともに製造や消費される回数が減り環境への影響を減らすことができると考えています。
このように今までの生産過程をたどることなく全く新しいコンセプトで設計、製造されているのがGuardianの特長の一つとなります。
■一生モノの腕時計となるために”機械式ムーブメント”を採用
腕時計ではよく使われる”一生モノ”というキーワードですが、Guardianは100年使えるというコンセプトのもとnordgreenでは初めて機械式ムーブメントを採用しています。
電池を必要としない機械式ムーブメントを採用することで環境負荷を減らすだけでなく、趣味性を高めることで所有する満足感をアップさせ長く愛用できる狙いもあるのでしょう。
はじめて機械式時計を使うひとだと最初はやや不便を感じるかもしませんが、腕の動きでゼンマイを自動的に巻き上げ、そのゼンマイの力だけで時間を正確に刻むという腕時計に”何とも言えない温かみ”を感じるようになると思います。
時計好きなひとの多くが機械式時計を好む理由として”自分の人生と共に歩める”ということがあります。それは機械式時計は何かのトラブルがあっても分解して修理をすることが可能で100年以上使うことができるから。
その反対に、ユニット化されたクオーツムーブメントでは電気回路が壊れてしまった場合、ムーブメントごと交換するしか修理をする方法がありません…、なので修理部品がなくなってしまえば修理不可能となってしまうのです。
だからこそGuardianは機械式ムーブメントを採用したのですね。
■100年使えるための工夫
長く愛用できるためにGuardianでは様々な工夫がされています。
トラブルの多いリューズはTバーと呼ばれるねじ込み式リューズとなっており、防水性能を高めると共にニットなどの繊維が引っかかり抜けてしまうトラブルを無くすような造りになっている。
またステンレスブレスは着用感の良いHリンクタイプ、バックルは着け外ししやすいバタフライバックルを採用し100年の使用に耐えられるように接続部分が強化されています。
さらにガラスは傷の付きにくいサファイアガラスとなっているのも嬉しいポイント。
■完全サステナブルな腕時計を開発する挑戦!
世界で最もサステナブルな時計へとするためにステンレス素材をリサイクルステンレスとしているのもGuardianの大きな特長。
時計本体やバックルなど85%はリサイクル素材で作られ、あとの15%は強度を保つために通常ステンレスとなっています。
また腕時計を収めるケースはスウェーデンの企業により第3世代のリサイクルペットボトルなどから作られた3Dプリントの美しいパッケージを採用している。さらに時計が不要になった際は買取を受け付けており、再生をして再販したり再生不可能なものは部品に分解してリサイクルを行うそうです。
*第3世代のリサイクルペットボトルとは:「第1世代=ペットボトル」→「第2世代=スーパーの果物トレイ」→「第3世代=リサイクル素材」このようにペットボトルを3世代に再生したリサイクル素材のこと
■基本スペック&価格
サイズに関しては40mmと36mmの2サイズ展開となっておりペアウォッチとして楽しめるようになっています。
価格はオンラインストア価格89,000円。
・ケース:リサイクル316Lステンレス(85%)
・ガラス:サファイアクリスタルガラス
・ムーブメント:ミヨタ社製9039プレミアム自動巻きムーブメント
・防水:10気圧防水
・価格:89,000円(税込み)
Guardianについて感じたこと
今回、私がはじめてGuardianを見て感じたのは”リラックス感”でした。
nordgreenらしい柔らかなフォルムと、シンプルでクリーンな文字盤デザインが何とも言えないゆったり感を演出している。
文字盤は3段のすり鉢状になっていて秒・分・時間、それぞれの波紋のようなデザインになっている。また秒針の先にある丸いアクセントが「過ぎていく一秒一秒を楽しもう♪」と言っているようでもあり、ほんの少しの”遊び心”をGuardianに感じました。
”100年使える”というコンセプトですがシンプルになり過ぎることもなく、nordgreenらしいクリーンな存在感のあるデザインになっていると思います。
時分針の長さのバランスもよく時刻を見やすそうなのも好印象。
個人的に波紋のような3段デザインになっているのがめちゃくちゃ好きなところ。またハイビートムーブメント独特の繊細な秒針の動きがこのGuardianのデザインやコンセプトにぴったり!
シンプルでありながら上質感があり”余裕のある大人の腕時計”って感じが本当に素敵。
”頑張ってトレンドを追いかける時代”から”自分好みのお洒落をリラックスして楽しむ時代”に変わってきている現在、このGuardianが”これからの腕時計の答え”なのかもしれません。
■nordgreenのデザイナーについて
nordgreenの腕時計はどれも北欧的ミニマリズムにトレンド感を上手くミックスさせており、シンプルですが独特の存在感があります。
チーフデザイナーであるヤコブ・ワグナーさんは高級オーディオ「Bang & Olufsen」や老舗家具ブランド「Cappellini」などのデザインを手掛けており、2020年にはNordgreen『Pioneer』が世界的に権威のあるRed Dot Award in Product Designを受賞しています。
今回のGuardianのデザインについてヤコブ・ワグナーさんは、
「私たちは地球環境を良くするための活動や発信に尽力する人々が、Nordgreenをつけることでさらにその活動や発信に役に立てるような時計をデザインしたいと考えました。Guardianは単なる時計ではなく、我々の姿勢を示す存在です。精神の象徴なのです。自然や環境、人類を大切に思うのみならず、積極的に地球を救うための支援をしようとする心と個性の強さを表現するものです」と語っているそうです。
あとがき
ハッキリ言って89,000円って価格に「ちょっと高いんじゃない⁉」と感じるひとが多いのではないでしょうか。とくに今までのnordgreenの腕時計を知っているひとには違和感を感じる価格と言っていいかもしれません。
じつは私も「えっ、ちょっと高すぎじゃない…」と最初は思っていました。。。
でもnordgreenのビジョンを知ってその価格の意味も何となく理解できました。
「ホンモノを長く愛用する」=「サステナブル」ということなんですね!
若いひとにはやや高価と感じる価格設定かもしれませんが10年、20年と長く愛用するということであれば選ぶ価値は十分にあると思います。
それと、理屈じゃなくてGuardianを見てドキッとしたなら買って間違いないでしょう。
直感で欲しくなったモノにハズレ無しです!
■nordgreenのイメージが変わりました
このGuardianの発売を知ってnordgreenのイメージが大きく変わりました。
「100年愛用できる腕時計」というコンセプトや、時計業界の変革を目指しているなんてサステナブルへの本気度がここまで高いとは知りませんでした。
近い将来”一生モノの腕時計ブランド”として有名になっているかもしれませんね。
これからのnordgreenが本当に楽しみです♪
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