大きくて、個性的なデザインのSBBN017マリーンマスタープロフェッショナル「ツナ缶」を紹介します。
ツナ缶とは外胴プロテクターシリーズの愛称なのですが本当に凄い!ツナ缶なのです。
「ツナ缶」はダイバーズウオッチの中でもファンが多いシリーズでSEIKOダイバーズウオッチのマスターピース的な存在と言っていいでしょう。
*現在はこのSBBN017 は生産完了しています。
SBBN017 マリーンマスタープロフェッショナル
本物の道具としてデザインされた無骨な時計。
衝撃から時計本体を守るためにリング状の「外胴プロテクター」が装着されているのが最大の特徴。
「ツナ缶」の凄い特徴
多くの特徴を写真で解説していきます。
「デザイン」ツナ缶という愛称の由来
ラグやリューズが目立たないデザインとなっており、時計本体は円筒形で本当に「ツナ缶」のようです。
「幅広の針」
針が大きく見やすい。また、ルミブライト(蓄光)面積も大きく夜間や深海などの暗所でも視認性が高い。(現行モデルは針のデザインが変更されています)
・ルミブライト面積が大きく視認性抜群
・明るく、長時間発光するルミブライト
「リューズ位置」
リューズが4時位置にあるので手首を大きく動かしても干渉しません。また、ダイビング時に機材との干渉も最小限に抑えることができます。
・大きなリューズでも邪魔にならない
「外胴プロテクター」
1番目を引く時計本体周りの外胴プロテクターです。ダイビング中に偶発的な衝撃を受けても堅牢なプロテクターで時計本体を守ります。
本体と外胴とは別パーツ構造になっています。(梨地仕上げ:SBBN017)
・回転ベゼルが不用意に動くこともありません
「エスケープバルブ無し」
多くの飽和潜水用ダイバーズウオッチでは10時位置にバルブや弁があるのですが、バルブ類は何もありません。
・サイドにあるのは取り付けネジです。特殊パッキンでバルブ不要。
私は革ベルトにしてます
私はオリジナルのウレタンバンドからダークブラウンの革ベルトに交換して愛用しています。
私はスーツ姿にも「ツナ缶」を着けて楽しんでいます。ワイシャツの袖口には全然おさまりませんが、なかなかいい感じです。自己満足ですが. . .
関連記事→セイコー「ツナ缶の革ベルト交換」の注意点とポイントまとめ
「革ベルト交換」
モレラート:ワイド(ダークブラウン)
あなたもベルトを変えてみてはいかかがですか!「時計ベルト交換で、時計を好みのスタイルに!」もおすすめ記事です。
スペックなど
主なスペック
製品名 | SBBN017 |
---|---|
キャリバーNo | 7C46 |
ケース材質 | ステンレスケース |
ガラス材質 | ハードレックス |
ルミブライト (蓄光) |
あり (針・インデックス) |
防水 | 300m飽和潜水用防水 |
ヘリウム対策 | 特殊L字型パッキン |
サイズ | 縦47.7mm×横47.7mm×厚さ14.7mm |
耐磁 | 1種耐磁時計(4,800 A/m) |
現在は販売終了、後継機種ありSBBN033
7c46キャリバー
古くからあるキャリバーで信頼性が高く、高トルク型なのでルミブライト面積が広くて重たい針もしっかり動かすことができます。
水晶振動数 | 32,768Hz(Hz=1秒間の振動数) |
---|---|
携帯精度 | 平均月差 ±15秒以内 (ただし、気温5℃~35℃において腕につけた場合) |
作動温度範囲 | -10℃~+60℃ |
駆動方式 | ステップモーター方式 |
表示機能 | 時、分、秒、日付、曜日 |
使用電池 | 小型銀電池1個SB-A8(寿命約5年) |
電子回路 | 発振、分周、駆動回路 (C-MOS-IC) 1個 |
取扱説明書(k2:取説型番)より
L字型特殊パッキン
飽和潜水用防水時計ではヘリウムガスの対策が非常に重要になります、ヘリウムガスが内部に侵入すると減圧時にケース内圧が上昇してガラスを破損させます。
この時計はヘリウムガスをケース内部に侵入させないというSEIKO独自の特殊L字型パッキンを採用しており、エスケープバルブ(排出機構)を必要としないのです。
(排出機構が無く、構造がシンプルなので信頼性の向上にもつながります)
飽和潜水とは
ダイバーが深海から海上へもどるときに起こる減圧症や深海へ潜るときに高圧神経症にならないように、あらかじめ体内にヘリウムなどを飽和状態になるまで吸収させる潜水方法。
これで水深100m以深でも安全に潜水できる様になりました。
加圧・減圧は特別なタンク内で行い、潜水後の減圧には数日から十数日が必要になります。
(特別なタンクで深海と同じ高圧環境をつくり、身体を慣れさせてから潜水、浮上する潜水方法)
さいごに
マリーンマスタープロフェッショナルの外胴プロテクターシリーズは日本国内だけでなく海外でも非常に人気のある時計で、海外のファンが「tuna」という愛称で呼びはじめました。
この外胴プロテクター採用のダイバーズウオッチは1975年に登場しており、40年以上たった現在でもほとんど同じデザインで販売されています。
本当に完成されたダイバーズウォッチ。
ダイバーズウオッチをお探しならマリーンマスターシリーズも検討してみてください。素晴らしい時計です。
関連記事→セイコーマリーンマスターの「無料電池交換券」を知っていますか?
ご紹介した時計とベルトはこちら
▼現行モデルのツナ缶はこちら
コメント